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こんにちは。アラフォーで二児の母、Sangoです。
突然ですが、HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)ってご存知ですか?
最近よく耳にする、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の子供版です。
HSCは気質を表している言葉で、5人に1人はHSCだと言われています。
わたしがこの言葉に出会ったのはちょうど一年ほど前でした。
うちの子って、育てにくい?
うちの子って、育てにくい…?なんて悩んでいる時でした。
普段は本当に優しくて、思いやりがあり、ちょっとひょうきんなところもあって。
最高にかわいい娘なんです。
だけど、こだわりが強くて、鋭いところもあって、いろいろなことに敏感で。
一度ウギャーとなると、収拾がつかなくなりました。
ちょっと敏感すぎると思う位で、もう少し鈍感になって欲しいなぁ、なんて思っていました。
ちょうど一年前と言えば…
知り合いのほとんどいない土地に引っ越し、小学校に入学してお友達関係で悩んでいる真っ最中。
その上、担任の先生が産休に入ってしまい新しい先生に。
新しい先生もとてもいい先生でしたが、周りの子供たちはまだ一年生。
先生に慣れるまでの間、クラス内が荒れていました。
そして娘もとても辛そうでした。
そんな時、何かでHSCについて知り、ひょっとして...と思いながらHSCについての本を読んでみると。
うちの子のこと、なんでこんなに知ってるの???
と思うことばかりが書いてあったんです。
そう、うちの娘はHSCでした。
HSCの特徴とは?
HSCかどうか、判断に使えるチェックリストがあります。
HSC チェックリスト
- すぐにびっくりする
- 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
- 驚かされるのが苦手である
- しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
- 親の心を読む
- 年齢の割りに難しい言葉を使う
- いつもと違うにおいに気づく
- ユーモアのセンスがある
- 直感力に優れている
- 興奮したあとはなかなか寝つけない
- 大きな変化にうまく適応できない
- たくさんのことを質問する
- 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
- 完璧主義である
- 誰かがつらい思いをしていることに気づく
- 静かに遊ぶのを好む
- 考えさせられる深い質問をする
- 痛みに敏感である
- うるさい場所を嫌がる
- 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
- 石橋をたたいて渡る
- 人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく
- 物事を深く考える
23項目のうち、13個以上当てはまれば、おそらくHSCであると言えるようです。
だけど13個以上というのはあくまでも目安で、上の特徴が顕著に出ていれば、もっと少なくてもHSCである可能性があるようです。
あなたやあなたのお子さんはどうでしたか?
ちなみに、うちの娘は21個当てはまりました。
ついでに言うと、わたしは22個あてはまります(笑)
はい、わたしも立派なHSPなんです。
娘のおかげで知ることが出来ました!ありがたいことです。
HSCって知ったからって、どうなるの?
あぁ~なんだぁ~。生まれ持ってる気質だから仕方ないんだ。
っていうのが正直な気持ちです。
だけど運よく知ったことによって、今まではただ困るだけだった事も、うまく対応できる事が増えました。
例えば…
娘が小さい頃は、かわいい服を買ってきても嫌がって着てくれないことが何回もありました。
ちゃんと好みの物を選んだのに、本当に何着も無駄になったんです。
(せっかくかわいい服買ってあげたのに!と、わたしもその都度イライラしていました…)
だけど今なら嫌だった理由がわかります。
- 肌触りが気に入らない
- 縫い目やタグがチクチクして気になる
- 少しだけフィットしすぎて苦しい
などなど…
これはただのワガママではなく、HSCでひといちばい敏感だからだったんです。
だから今では、好みの物を選んでもらったうえで、試着もして着心地を確かめます。
すこし時間はかかるけど、無駄がなくて平和になりました。
何より、自分を尊重してもらってうれしいようです。
宿題のチェックの時にも気を付けています。
基本的にとても作業が丁寧で、完璧主義なんです。
だから本人も「完璧に出来てるはずだ」と自負しています。
そんな中、間違いを見つけてしまったら…
その時の娘の状態によっても言い方を変えますが、
さも、「なんてことない、些細なミスだったね~」という雰囲気で伝えるようにしています。
実際、本当は分かっているのに書き間違えたというのが大半なので。
もし万が一、無神経にミスを指摘してしまったら…
自分を全否定されたかのように傷つき、立ち直れません。
もう勉強自体すべてが嫌になってしまうことも。
それくらい、敏感なんです。
何度も何度も失敗して、今やっと対応のコツがわかってきたところです。
(まだ、予防接種で小さな子よりもギャーギャーと騒ぎ立てるなど、対応できてないところもあります💦)
HSCの子育てって、どうすればいいの?
わたし自身もHSPだと知るきっかけになった本、
という本が、うちの娘にあった方法を考える手助けになりました。
何より、
うちの子が特別育てにくいわけじゃない
同じような特性を持った子が5人に1人もいる!
同じように悩んでいる親御さんがたくさんいるんだ!
ということを知ることができ、心強かったです。
本を読む前から、基本的には娘に寄り添ってきました。
幸いにも、保育園はアットホームでやわらかな先生が多く、敏感な娘も温かく対応してもらえました。
色々なこどもがいて当たり前、その子の個性を尊重する、という雰囲気でした。
幼稚園もほとんどが温かい先生ばかりでしたが...
中には、ひといちばい敏感な娘にどう対応していいのか…という感じの先生もいました。
- もっと、すぐ動くように
- 子どもらしくない、落ち着きすぎている
- 何を考えているかわからない
などなど...
すべて、娘がよく考えてから行動するためです。
決して何も考えていない、聞いていないわけではありません。
でも、時に大人をイライラさせてしまうのも事実です。
いつも落ち着きがあり、みんなにやさしく振舞っている娘に、自閉症のお友達のお世話係をさせる先生もいました。
その先生からの期待を感じて、娘はそのお友達に合わせたり、やりたいことを我慢したり、とストレスを抱えていました。
困っている友達を助けるのはとてもいいことですが、自分を気持ちを抑えてまでやることではありません。
それに、娘はしっかりしているように見えてもまだまだ子供です。
こういうこどもを利用して、どんどん「お利口さん」にしてはダメなんだ、とわたしも日々気を付けるようにしています。
HSPによる、HSCのこれからの子育て
敏感な子供を育てていない人から見たら、過保護に見えるかもしれません。
確かに、すこし過保護だと思います。
わたしもHSPなので、娘に共感しすぎてしまうからです。
だけど、どちらが先かと言えば、きっと
「娘にうまく対応するために、過保護になった」
これが正解だと思います。
うちの場合、これは甘やかしではありません。
娘にとって、一番いいと思う対応を夫婦で考えての結果です。
たくさんたくさん、話し合いました。
わたし一人ではきっと、自分によく似た娘への対応に煮詰まっていました。
幸いにも、夫は敏感さをかけらも持っていないので、とても勉強になるんです(笑)
HSCと一括りにいっても、色々なこどもがいるはずだから。
わたし達は自分たちの娘に合った方法を探し続けます。
わたしが疲れてソファーでぐったりしていると、静かに毛布を掛けて、そっとしておいてくれる優しい娘。
今ではわたしとテレパシーのように繋がっていて、同志のような存在です。
そんな彼女が、少しずつ強さも身につけていけるように、
共感しすぎず、寄り添いすぎず、
そして、せっかくのいいところを潰してしまわないように。
見守っていきたいと思います。
同じように悩んでいるお父さんやお母さん、仲間はきっと全国にたくさんいます。
これからもたくさん悩みながら、でもあまり気負わずに子育てしていきましょうね♪