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この子をきちんと育てなくちゃ!
母親になったんだから。
部屋もキレイにキープしなくちゃ。
離乳食は全部手作りで!
夫は外で疲れてるから夜は寝かせてあげなくちゃ…
昔のわたしは、自分で自分を追い詰めていたのに、苦しいと気づかずにいました。
HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly sensitive person)の略で、
さまざまな刺激に過剰に反応してしまい、社会で疲れやすい人、感受性豊かな人のことです。
生まれつき他人の不機嫌に影響を受けすぎたり、細かいことまで気づきすぎて疲れてしまう傾向があります。
あなたにもそういう傾向がありませんか?
わたしは自分がHSPで、HSC(ひといちばい敏感な子)を二人育てるママ・Sangoです。
子供が大声で泣き始めると気持ちが圧倒されて、早く何とかしなくちゃ!とよく焦りました。
一人目が赤ちゃんだった頃は特にひどく、自分の無力さに一緒に泣いてしまうことも多々…
今考えると、産後うつの状態だったと思います。
下の子が3歳を過ぎ、ようやく心が落ち着いてきました。
あなたもHSP(繊細さん)ですか?
5人にひとりはHSP
自分はHSPではないかと思う人が今、とても増えているそうです。
わたしも子育て中に疑問に思うことがあり、それを調べていくうちにわが子がHSCだと知り、ついでに自分がHSPだとわかりました。
その時の記事はこちら▼
全人口の5人にひとりはHSPで、もともと繊細な感性を持つアジア人ではその割合はさらに増えるとも言われています。
身体に影響がでるほど、音や光、匂いなどに敏感に反応したり、暴力的なシーンを直視できない、人の気持ちや場の雰囲気を察しすぎてつらい…
といったことに身に覚えがある人は、HSPかもしれません。
自己診断テスト
自分がHSPかどうか、自己診断テストで確かめてみましょう。
この23項目のうち、自分に当てはまるものが12個以上あれば、HSPである可能性はきわめて高いと言えます。
HSPだとわかったら、なんだかちょっとスッキリしませんか?
わたしは自分が生きにくい理由がわかって少し楽になりました。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
HSPママの子育てで困っているポイント
1.子供の気持ちに共感し過ぎてしんどい
親がHSPである場合、その子どもがHSCである可能性もあります。
その場合、お互いの不安や不機嫌がそのまま相手に影響しあうことも。
たとえば、子どもが保育園などでトラブルにあった場合、本来であれば親は子どもの気持ちを受け止め、ケアしてあげる側です。
しかしHSPママの場合、子どもの気持ちがまるで自分の事のようにわかってしまうだけに、どうしたらいいかわからず、親子そろってつらい気持ちから抜けられなくなってしまうことがあります。
また、両親のうちひとりが非HSPだった場合、その親が子どもを叱るのが耐えられなくなることも。
自分の気持ちをうまく言葉で伝えられない子どもの気持ちが、HSPママには痛いほどわかり、まるで自分が叱られているかのように苦しくなります。
2.気が付きすぎて自分の仕事を自分で増やす
家事も育児も段取りを考え、いつも完璧を目指してしまいます。
自分の段取り通りに行かないと困るので、遅れそうだと子供や夫の作業に手を出してしまうんです。
手を貸すタイミングが早すぎると、お互いに良い結果にならないとわかっているのに…
また、予定通りに事を運ぶために、時には全部自分でやってしまうことも。
これでは、夫や子供のやる気・成長の芽を摘んでしまいます…
3.他人の不機嫌にビクビク緊張
誰かが怒っていると、自分が怒られているわけではなくても緊張してしまうのがHSP。
ただでさえびっくりしやすいのに、他人の怒鳴っている声を聞いてしまったら、心拍数は上がり、気分も悪くなります。
家の外なら不機嫌な人から逃げればいいですが、それが家族だった場合、HSPには逃げ場がありません。
夫が仕事の電話中、トラブルなどで相手に強く言ったり怒ったりしたらもう…
まるで自分が怒られているような感覚になり、何も手が付きません。
HSCの子供も一緒に固まっています。
4.ママ友付き合いが苦手
子育てをしていて避けて通れないのが、ママ友とのおつきあい。
必要以上に普通を装ったり、逆に無防備にしていたりすると、非HSPママになにげなく言われたひと言に心が折れることも。
たぶん悪気もなにもない、些細な一言に深く傷つき、ずっと引きずってしまいます。
HSPは基本的に他人といると疲れてしまうんです。
特にガツガツ行くタイプの人と一緒にいると、エネルギーを消耗させられるような感覚に。
相手の言葉だけでなく、声の大きさ、声のトーン、表情、そして感情まで、あらゆる情報を細かに受け取りすぎるのがHSP。
他のママ達は楽しそうに過ごしているのに、自分だけ気にし過ぎておかしいのかな…と自分を責めてしまいがちです。
その結果、
「鈍感力をつけたい」⇔「でもできない」
と自分を責める無限ループへとはまっていきます…
HSPママの子育てが楽になる対処法
1.子供の気持ちに共感しすぎない
子どもの気持ちに共感できるのはすばらしいことです。
だけどHSPの場合、共感を通り越して同感になってしまうことが多く、子供にとってもよくありません。
まずはママの方が「子どもの気持ちにつられている」ということに気づきましょう。
それに気づいて自分を保てれば、次にどんなアクションをとることが、子どもの気持ちを落ち着かせるのに役立つか、わかってきます。
親が落ち着いて子どもの気持ちを受け止めてあげることで、子どもは何より安心できるんです。
子供にとって、親は大切な「安全基地」
どーんと構えていたいですね(自戒をこめて)
2.人に頼ることを覚える
HSPは人に頼むことがとにかく苦手。
なので、まずは「頼る」という発想を持つことが大切です。
仕事もそうですが、家事や育児を一人で抱え込まないためには、人に頼ることが必要になってきます。
人に頼れるようになるためには、まず確実に応えてくれる人にすごく簡単なことから頼み事をしてみましょう。
自分がやった方が早いから…そう思うの、わかります。
だけど、子供を育てるのと同じような気持ちで、旦那さんにも少しずつ家事・育児をさせてください。
時間はかかるかもしれませんが、出来ないって初めから決めつけないでやってもらうと、いつの間にか自分より上手にやってくれるようになることも。
そうなればしめしめ…です♪
またHSPがやりがちなのが、先回りをして相手を助けてしまうこと。
相手のためによかれと思ってやていたことが、実は頼んだわけじゃないのに…なんて思われていることもあります。
そうならないためには、人の仕事に手出し口出しをせず、ただ黙って見守りましょう。
相手が困っていそうだと感じても、自分から声はかけません。(←ここ重要)
相手がはっきりと言葉で「手伝ってほしい」と言ってきたら、そこで初めて助けてOKです。
いつも親が先回りしていると、自力で何も解決できない子、困ったときに人に「助けて」と言えない子になってしまいます。
これはわたしがそうしてしまったせいで今感じていることです、反省。
3.他人の不機嫌は自分のせいではない
HSPは、つい「自分に非があり他人の不機嫌を招いている」と思い込みがちです。
しかし本当にそうなのか確かめないまま「きっとそうに違いない」と思っている場合も少なくありません。
確かめてそうでないことがわかればいいのですが…
HSPは勘が鋭い場合が多いので、悪い方にも自信をもって「きっとそうだ!」と思ってしまいがちです。
だけど大抵の場合、不機嫌な人がいても自分のせいではありません。
「自分とは無関係である」と一度、考えてみてください。
4.苦手なママ友とは距離をとる
「あ、この人苦手だな」
と思ったママ友とは、まずは物理的に距離を取ることをおすすめします。
どうしても苦手な人と話をしなくてはいけないときは、半歩下がってできるだけ身体を離しましょう。
胸に何かモノを抱えることで、意識的に距離を離し相手との境界線を明確にするのもおすすめです。
苦手な人は苦手な人です。
無理にコミュニケーションをとろうと頑張らず、最低限のマナーを守ればOK!と自分の中のハードルを下げましょう。
また、視力が悪い人におすすめなのが、普段より度の弱いメガネにすること、もしくはコンタクトの人はメガネにすること。
他人の表情から必要以上の情報を読み取ってしまい、つらいことも多いHSP。
しっかり見えることでストレスを招いているのだったら、視力の悪さを利用して、気持ちを楽にすることも可能です。
ちなみに、視力がいい人が伊達メガネをかけることも、同様の効果があるそうですよ。
HSPママの子育てが楽になる方法まとめ
「鈍感力」という言葉があります。
わたしも昔は鈍感力を身に着けたいと本気で思っていました。
子供の頃から「神経質だ」とか「気にし過ぎだ」なんて言われて、
「そんなに繊細で敏感じゃ、生きていけないよ」という雰囲気の中育って。
色々な事が気になるのはいけない事なの?
なんでみんなにはこの感覚がわからないの?
繊細さは治すべき短所なの?
と思っていました。
幸い、二人の子供を育てていく過程で少し抵抗力が付きました。
それは「鈍感」になったわけではなく、「自分の敏感さをうまく対処できる」ようになったんだと思います。
HSPであることに変わりはないので、非HSPママと比べて気苦労が絶えず、必要以上にヘトヘトにはなりますが…(笑)
これは仕方のないことですよね。
背の小さい可愛らしい女性に憧れても、長身な自分は変えられません。
鈍感力を持つ人に憧れても、敏感なわたしは変えられません。
というか、変える必要なんてない。
ただ上手く対処できるようになればいい。
そのことが分かっただけで、本当に楽になりました。
自分が自分らしく過ごしていたら、よく似た悩みを持つ人と出会えるかもしれません。
だって、5人にひとりはHSPなんだから。
ひとりで悩む必要なんてありません。
だから、ママだからというプレッシャーを自分にかけず、まずは敏感で繊細な自分を認めてあげてください。
繊細さはあなたの個性であり、コントロールできれば大きな強みとなります。
HSPが生きづらさを解消するには、気になることにどう対処すればいいか、を知ることです。
繊細さは欠点ではなく、むしろ長所。
あなたが持っている、大切な魅力のひとつです。
あなたがあなたらしく、少しでもストレスのない子育てができますように。